愛とときめきを重ねた日々を閉じ込めて~ChapterⅡin DOME感想

ああこれはSexy Zone卒業コンサートなのだと放心気味の頭で思ってから1ヶ月が経つ。卒業コンサートは主役になるアイドルが世界でいちばん輝いて美しくなる場所だ。それはどうしようもなくさびしくてびっくりするくらい楽しくてめいっぱいのありがとうを伝えたくなる時間でもある。

だからPayPayドームの初日、新幹線で5時間腰バキバキにいわしながら入ったコンサートでSZメドレーが始まった時この人たちは駆け抜けてきた12年間をひとつひとつ確かめて宝物のようにそっとしまおうとしているのだと思えた。Forever Goldに閉じ込められたメドレーの選曲はどれもコンサートが浮かんでくるもので。疲れてどうしようもない時に見返したコンサートに心救われたこと、一緒に入った友だちと目を合わせて喜んだあの瞬間の煌めきを思い出させてくれた。愛とときめきを重ねてSexy Zoneと過ごしてきた私のオタク生活6年間を一緒に素敵な箱に仕舞ってゆくのがさびしくて、でもその丁寧な愛が私のすきになったSexy Zoneなんだよな。みんながそれぞれの記憶と思い出に包まれる時間だったんじゃないだろうか。

 

 

ありがたいことに福岡、大阪、東京を1公演ずつ参加してスタンド、天井、アリーナからコンサートを見ることができた。見るたびに発見があって上から下まで楽しかったな。

福岡スタンドはSZメドレーのインパクトが1番大きかった。まさかのゼンゼンカンケイナイと恋がはじまるよーー!!!のセトリ入り、初めてじゃないのかと思ったら初めてだったワィワィハワイ。去年から進化した狂気のメドレーは必死に次くる歌とコールを考えながら目バキバキでモニターとセクシーを見比べた初日が1番楽しかったしアドレナリンがドバドバ出てた。

大阪は天井から。本音と建前の後のセクシーレッドカーペットゾーンの圧倒的な存在感がすごく良かった。厳かで確かな4人の足取りだけをじっと見つめるあの時間にSexyZoneの強さがあった。(これは毎回だけど)圧巻の照明演出を1番満喫できたのがこの日で。息を呑むような美しさ、目に閉じこめておきたい景色がいくつもあった。挨拶と(曲)であんなに色と動きを揃えてくるセクラバのことだいすきだよ。

東京、オーラス。私はこの日5人揃ったSexyZoneを初めて見た。当たり前に「今日はマリウスが来てます!」と紹介されてピンスポが当たる先に両手をほっぺたに当ててニコニコしているマリウス。かわいい〜!緑のキャップを被ったマリウスの\We are/ に合わせて\SexyZone!!!!!/ と叫べてほんとうに嬉しかった。人生はタイミングとよく言うけれど、PAGES全滅の私は一生、生マリウスを拝めないんだろうと思っていた。ありがとう東京ドームに来てくれて。同学年のあなたがアイドルと並行して大学生活を頑張っているのにいつも元気をもらって私も頑張ったよ。これからも自分らしくがんばろうね。

大阪で若干風邪をひいていて100パーセントで叫べなかった私はオーラスに向け職場でひたすら温かいお茶を飲み、のど飴を常備し、毎日喉うがいを続けて全快した。全力のすきすぎてコールはやっぱり楽しかったし周りも仕上がってたな。アリーナで登場した時から「天才だ…天才がいる…」と絶賛してきた正方形せり上がりセンステ(正式名称教えてください)がドームでも本領発揮。一辺にいるのは1人でも4人で踊っているように見せ、歌唱パートはきっちり映る。モニターもあるのにセンステもガン見しないといけなくて忙しかった。アリーナに入ってHawaiiが天井でワイワイしていることを知ったし、落下物で視界がなくなるMステ状態を楽しめたし、トロッコや花道を移動するセクシーたちを拝むことができた。風磨くんはきめ細やかなモチモチお肌だったし勝利くんは小さくて掴めそうだった。聡ちゃんが隣の隣のお兄さんの片手ハートに答えていてすごかった。さすが聡ちゃん、ファンサうちわだけじゃねーんだなと震えた。健人くんは確かにそこにいた。まわりに同担もいっぱいいたけど静かに私をみて軽やかに去っていった。気高く美しいひと。どうか健やかにやりたいことをやってほしい。

 

 

SexyZoneはコンサート終盤ひとりひとり挨拶をする。ツアーごとに話す内容を決めていたり思うままに話してくれたりいろいろだけれど、今回はそれぞれが伝えたいことと伝えるべきことを考えてきてくれたのだろうと思う。そしてグループとしても、だ。

まぎれもなく一番先頭で「Sexy」を使い、広めてきた健人くん。セクゾごとではあまり涙を見せないあなたが12年間の歩みを確かめるようにこの名前がすきだったと言ってくれた。名前を与えられたあの瞬間隣にいて、今もここ東京ドームにいる4人の名前を呼んでこの人は私が思うよりずっとSexyZoneがすきなんだよなと感じた。あなたの覚悟と矜持がグループを守ってきたのだろう。勝利くんはSexyZoneがホールツアーからはじまってアリーナそしてドームにたどり着くことができたことへの感謝とこの場所に戻ってきてくれることを宣言してくれて、聡ちゃんは挨拶のたびに「SexyZoneの松島聡です!」と言ってくれて嬉しかったな。風磨くんは失ってしまうとわかった今になってこの名前が惜しいと寂しがってくれた。そして私たちが寂しがっているのをわかったうえで最後の曲を紹介する。

 

 

これまで背負ってきた名前を手放す。それに悔しい思いをすることもやるせない思いをすることもきっとあったのだろう。私でさえ思ったことがあるのだから彼らにはもっと多く、もっと大きなことがあったのだろうと思う。これからを見据えての変化なのだと真っ先に私たちに伝えてくれた彼らの優しさと、コンサートではめいっぱい寂しい気持ちを共有して楽しかった思い出に変えてくれた優しさをずっと抱きしめていたい。

 

ありがとうSexyZoneだいすきだよSexyZone。からだを刺すような寒さが近づいてくる季節に、街中がイルミネーションで光り輝く姿に、寂しくて楽しかったこのChapterⅡコンサートと彼らと過ごした日々を思い出すのだろう。だからこの思いもきっと時を越えて永遠だ。